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Romance夢紀行

Romance夢紀行

Sapphire Flames/イローナ・アンドルーズ あらすじ

2019.11.9更新

※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 
​辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね  

【ブログ管理人メモ】
​​エッターソン一族​​
​​
シガニー・エッターソン50歳 超一流

ルナ・エッターソン 22歳 超一流
ハレー・エッターソン 17歳 超一流
ラグナール・エッターソン 15歳 超一流
ジェームズ・トルバート 52歳 一流


ドンドン!という音でカタリーナが目を覚まして部屋をでると、アラベラが慌てていて、オーガスティンが玄関に来ていると知らせてきます。厳しい警備がひかれたベイラー家たちが住んでいる住居をオーガスティンは自分の魔力を使って外見をかえ、検問を通過したようです。夜中の2時ということから、非常事態が予想されます。

3日前に21歳になったカタリーナは成人となり、正式にベイラー家の当主となりました。新興の一族に与えられた攻撃禁止の猶予期間も終了し、厳しい世間と渡り合っていかなければなりません。書斎に通されたオーガスティンはラグナールという名の15歳のほっそりした赤毛の少年の写真をとりだし、彼は実家が火事になり、母親と姉が火災に巻き込まれて死亡し、絶望してしまって高層ビルの屋上から飛び降りようとしている。ベイラー家には貸しがある。自分の会社で担当すれば高額の請求になり、少年の姉である依頼者の支払い能力を超えてしまうから、君に頼みたい。兄弟の面倒をみなくてはならないという気持ちは理解できるから、彼を助けてくれないかと依頼してきます。

彼女たちがベイラー一族として登録されるための手続き期間に、祖母のヴィクトリア・トレメインが登録を妨害しようとしてきたとき、確かにオーガスティンは彼女たちの情報を漏らさずにいてくれたという大きな貸しがあります。カタリーナはオーガスティンの車に乗り込み、現場に向かいました。

現場に着くと、ネバダの結婚式のときに世話になった毒物使いのルナ・エッターソンがいてカタリナは驚きます。15歳の少年ラグナールはルナの弟で、超一流の毒物使いでした。そのため他の人間が近づこうとしても毒素を操って自分に近づけないようにしているため、手をこまねいていたようです。

カタリナはオーガスティンと屋上近くにつながるエレベーターに乗り込み、ラグナールがこちらに気が付いた瞬間に自分の魔力を羽ばたかせて彼だけにあてて、全力で魅了します。こちらに来て手を握ってちょうだい、というカタリナが誘いかけると、ゆっくりと屋上のへりから戻ってこさせることが出来ました。そのままエレベーターに乗せてルナのところに連れていき鎮静剤をうつことに成功しますが、カタリーナの魔法はすぐにはとけないため、魅了の魔法が解けないまま彼女から引き離すと大変な騒ぎになるはずなので、カタリーナの自宅に連れていき、魔法の効果を消す魔法をかけることをルナに提案して、受け入れられます。

現場からの帰り道、オーガスティンからモンゴメリ家と同盟を結ばないかと提案を受けますが、カタリーナは断ります。ネバダが同じ提案を3度退けているということもあるけれど、新興のベイラー家とモンゴメリ家は規模も力も違う。金銭的な応援と、情報ソースの提供は自分たちには大きなメリットだけれど、私たちには父が定めた譲れない3つのルールがある。格差がある同盟では、いざという時に自分たちの主義を通せないからお断りします、と告げます。そして貸しはこれで清算だと。

結婚式のときのルナは自信にあふれ、はつらつとしていたのに、今の彼女は抜け殻のようです。彼女はカルフォルニアで仕事をしていて警察からの事件で火災があり、2人の焼死体が出たということを知らされたようですが、どこか現実感がないようです。ラグナールは天文教室キャンプに出掛けていて難を免れたようですが、飛行場でルナにあって本当に母と姉が亡くなったのだということを告げられると気絶してしまい、病院に運んだところ、今回のような状態になってしまったということだそうです。誰かに支えになって欲しかったのに、仲間だと思っていた人たちからは見捨てられ、専門家に助けてもらおうとおもいオーガスティンに連絡を取ってみると天文学的な請求額を告げられ、カタリーナにご家族のことは本当にお気の毒でした、と声をかけられると初めて優しい言葉をかけてもらったと仮面のような表情がひび割れ、号泣しはじめ、カタリーナは肩を抱いて慰めました。この火災は誰かからの攻撃、つまり一族同士の抗争の可能性があり、エッターソン家はこじんまりとした一家で、ベイラー家には余裕がないため、関わらない方が賢いかもしれませんが、カタリーナは見捨てることができませんでした。

ネバダはローガンの母方の親族のお葬式のため、ローガンとスペインに出掛けていて、無事到着したとメールが届いていました。

ラグナール少年をチョークで書いた魔法陣の中にいれ、カタリーナは魅了の魔法の効果を弱めていきますが明け方4時ごろまでかかり、次の日の朝は睡眠不足でした。カタリーナが食堂にいくと、みんなはもう朝食を済ませていて、エッターソンの件を請け負うことについて感情的な決断じゃないのかとバーンがコメントします。たしかにそういう面もあるかもしれないけれど、私はこの件を引き受けることで、ベイラー家は信頼に足る友達のことは見捨てない、というメッセージを外部に発信したいと言います。

そこにルナがやってきて、他の誰にも傷ついてほしくないから手を引いてくれていいというと、お母さんが「そこに座りなさい」と軍曹モードでいい、ルナは座りなおします。あなたは一族の党首として、一族にとって正しい決断をする必要がある。

いまポケットに何ドルか持ってる? とカタリーナが聞くとルナは5ドルあると言います。この件を請け負った場合、あなたや一族にに不都合だったり秘密にしておきたいことが白日の下にさらされてしまう可能性がある。精一杯取り組むけれど、殺人事件は解決できないこともある、ベイラーよりももっと規模も大きく、調査能力のある会社も他にある、それでもうちと契約するというなら、5ドルでいいわ。ルナは契約すると言います。

火事について教えて欲しいと言われてルナが状況を説明してくれます。セキュリティが厳しい大型の邸宅で、それぞれの寝室には窓があってバルコニーがある。妹は幼いころ、窓から外にあるプールに飛び込んで母を青ざめさせたこともある。母は30フィート先からでも相手を毒で殺すことが出来るし、妹もそう。どうしてこんなに避難しやすい場所で逃げられなかったのか。父親は10歳のころ財産をもって消えていて養育費も払っておらず、母親は辛い思いをしながら自分たち子供を育ててくれた。家同士でのトラブルも聞かないし、母親は1年前くらいにわかれた恋人はいたけれど、平和に分かれているし、男性には懲りてしまったみたい。妹は高校生でバレーボールや学校生活に没頭していて、恨みを買うような要素もない。

カタリーナは超一流であればどこかの会社にDNAの記録があるでしょうとルナに聞きますが、母に任せていたので自分はわからないというので、スクロール社のサイトで確認するとエッターソン家も担当しているようです。まずはルナと死体置き場に出掛けて、歯形での身分確認だけでなく、スクロール社にDNA検査をしてもらうことにします。

検察局に行くと、遺体との対面は禁止されていますと言われ、ルナが激怒しますが、カタリーナが受付嬢と掛け合い、案内してもらいます。検視官は少しも思いやりもなく、こんな状態の遺体を最後に記憶にさせないために面会を断ったのにと遺体を出してくれます。黒焦げの遺体は性別や顔立ちすらわからないほどでしたが、スクロール社が検体をとりにくると聞くと、慌てた様子を見せます。ローガンの母から学んだ視線で威圧する方法で検視官を睨みつけると、遺体が動き出し、カタリーナやルナにつかみかかってきて、検視官はその場から逃げ出します。

逃げだ検視官を追いかけると、突然アレッサンドロ・サグレードが角から表れ、自然な様子でナイフを検視官の胸に突き刺し、殺します。カタリーナにこんなことに頭をつっこまず、家に戻るんだ、この場を離れようと誘ってきますが、カタリーナはなんで彼がここにいるのか、重要な容疑者を彼に殺され手掛かりが台無しになった、自分自身をしっかり保とうとしていると、ルナが追いかけてきてアレッサンドロは窓を破ってその場から逃げてしまい、駆け付けた警察官たちにカタリーナとルナ、スクロール社の社員は事情聴取をされることになってしまいました。

ルナの命が狙われていると感じたカタリーナはとにかくその場を離れ、ルナと車に飛び乗り、情報を集める必要を感じてバグのことを思い出します。ただしバグに事情を話すとあれこれ脚色された話をローガンひいてはネバダに伝わってしまうことになり、今回ローガンの母親のアローサの父親の葬儀の参列にスペインに行っているのにネバダが心配して戻ってきてしまいかねない。自分とネバダに本当によくしてくれているアローサに迷惑をかけたくないと思い、バグには明日の朝自分からネバダに話すまで黙っていられるなら、頼みたい人物調査があると持ち掛けます。バグは少佐には話してしまうかもしれないけれど、暇だから喜んで引き受けると言ってくれます。

自宅が見えてきてやっと安心と思ったら、警戒レベルを上げているはずの入口は開いていて、通常2名で配置についているはずの警備員が1名しかいません。入口を通り過ぎたところで出てきた配達のトラックと衝突しそうになりました。カタリーナは警備責任者のアルバーカを呼ぶように警備員に指示します。

姉のネバダほど自分は強くないと考えるカタリーナは党首を引き受けると決めたとき、家族に役割と責任を分担させることにしました。警備については母ペネロペが担当しています。以前はローガンが私兵を割いてくれていましたが、いつまでも自分たちの警備まで負担させるのはフェアではないとカタリーナは考えたので、ペネロペは軍人時代の知り合いのアルバーカに警備隊長を頼み、彼の口利きで部下を数人雇っています。ペネロペは警戒命令を出したのに敷地を閉鎖していなかった怠慢で娘が死んでいたかもしれない。見逃せないミスなので部下は全員解雇するように伝えると、アルバーカはそれなら自分も辞めますと申し出ます。一晩考えて翌朝もう一度返事を聞かせてもらうと伝えますが、ペネロペは彼を雇った自分のことを強く責めています。

ルナは以前結婚式で会ったあなたと今は違う人みたい、検視官を睨んだあの顔つき。とカタリーナに言います。目立たずにいられたらと思ってずっと過ごしてきたけれど、今度は私の番なの。嫁いだネバダにはネバダの解決しないといけない問題がある。

一族の仕事について何も知らされていなかったルナですが、母親のシガニーがデータのバックアップを取っていてパスワードも伝えられていたたことを思い出します。バーンが早速データにアクセスすると、火事のあった当日までのパソコンの中身全てがデータサーバに残されていました。そこには動画データが含まれていたので、プライバシーを尊重してルナを一人にしてみてもらいます。一緒に観てほしいとルナが涙を流して部屋から出てきたので動画を再生すると、シガニーからルナへのメッセージで、自分は正しいことをしたと考えているから後悔はない、あなたなら党首としてやっていける、ということでしたが、メッセージの途中で暗い影が忍び寄り、とつぜんシガニーの目がうつろになり、目や口から血が流れ始め、人影が手を伸ばして動画を停止させるところまでで動画は終了しました。

フラートンから連絡があり、遺体のひとりはルナの母親であることが確認されましたが、もう一人の遺体はハレーではありえないとのことで、ハレーは誘拐されたのか、事件直前に大金がシガニーから小さな会社へ送金されているのでそれは身代金だったのか、事態はますますわからなくなってきました。

ルナに、アレッサンドロとはどういう関係なの、検視官が殺された時に夢見るような顔つきで彼と手をつないでどこかへ行ってしまいそうだったけれどとカタリーナが追及されますが、彼とはどんな関係もないとかわします。そこにアラベラが帰宅したので、彼女に話があると部屋に呼びます。アラベラにはハレーのことをもっと調べてほしいと伝えます。ハレーが母親を殺してアリバイとして遺体を残し、姿を消しているかもしれないからと。カタリーナがふと窓の外を見ると、アレッサンドロが窓の横にある樫の木の枝に腰かけ、手を振ってきたのでなんとなく手を振りかえしますが、アラベラに見て!アレッサンドロが窓の外にいる!というと、次の瞬間には姿が消えています。

事件の筋が見えないなか、かすかな手がかりともいえるシガニーから調査会社への多額の送金を、カタリーナは翌日直接関係者から聞き取ることにします。ルナは同行したがりましたが、断られていました。

翌日カタリーナが起きてみると、かすかな悲鳴が聞こえてきて、様子を見に行くと寝かせていたラグナールが目を覚ましたようで、そばにいるゼウスに怯えています。ゼウス!あちらへ行きなさい!と言っても無視されたので、カタリーナより群れの上位だと認識している人物からここにいるように命じられたとぴんと来ます。マチルダ? ずっと寝ているのはよくないから起こしてあげようと思ったのと無邪気な返事です。怯えているからゼウスにあちらにいくように言ってというと、マチルダは憎まれ口をたたきつつ、その場からゼウスと共にいなくなります。

ラグナールはカタリーナのことがわからないようで、改めて自己紹介します。ルナがいないことに気が付き、セキュリティを確認すると、一人で車で出かけたようです。バーンに連絡をとると、バーンが彼女に気が付いて追跡したようで、いまは焼け落ちた屋敷跡で泣いていると報告してきました。

シガニーが送金した調査会社はネット上などでわかる情報はほとんどなく、建物内の様子はお金がうなっている凝ったインテリアです。受付で予約がないけれどそちらの顧客のことを聞きに来ましたとカタリーナがいうと、まずセリアという担当者が出てきて対応してくれ、現金を渡したことを認めます。カタリーナが無意識に放出している人好きする魔力で相手がしゃべりだそうとすると、会社の執行役員であるベネディクト・デ・レーシが出てきて私の方でお話しましょうと話を中断させます。建物の上のほうにある彼のオフィスに通されると、やんわりと圧力をかけられながら、会話を交わしますが、カタリーナが身の危険を感じてそれ以上のお話が伺えないならこれで失礼しますと話を切り上げようとすると、カタリーナの秘めた魔力が何なのか探りだすために彼の魔法で攻撃してきます。危ういところで彼の横にある象の形のデキャンタがスナイパーによる射撃で飛び散りました。誰かはわかりませんがその応援射撃によってカタリーナは息をつき、あなたには敵がいるんじゃないでしょうか、これで失礼しますというとモンゴメリーによろしく、とベネディクトは言って見送ります。

モンゴメリーからの依頼でカタリーナが動いていると思っているのかは後で考えることにして、魔法で捉えられませんようにとポケットの中のチョークを握りしめ、操作係のいるエレベーターに乗り込みますが、玄関ホールの扉を通って陽ざしのなかへ出ることができました。

高速道路で家に向かって車を走らせていると、追跡してくる車が2台いることに気が付きました。ワゴン車にはガーディアンというロゴがあり、彼らは一族のいざこざの際に雇われるプロ集団です。1台のワゴンに10人のメンバーが載っているとして、20人。カタリーナがのろのろ運転にスピードを落としても、距離を保ちながらついてきます。

このまま彼らを家に連れて帰ってしまうと、ルナとバーンはまだ帰宅したという連絡がないから、いま家にいるのはラグナールとアラベラ、マチルダとペネロペ、おばあちゃん、レオン。プロ意識のない我が家のガードマン10人ではプロの20人の軍人は撃退できない。彼らを子供のいる家に連れて帰るわけにはいかない、私が引き受けなければ。カテリーナの心は不思議と凪いでいました。

私の魔力が本当に何なのかをデ・レーシは判断できなかったとしても、ガーディアンのメンバーに耳栓をさせている可能性があり、私の魔力は声を聴かせないといけなくて、効果が現われるまでが一番無防備になる。そして魅了してしまった人物たちからすぐに逃げないとカタリーナへの恋焦がれる状態から最終的にはカタリーナの奪い合いになり、自分は殺されてしまう。声を聴かせ、更に魔法が効くまでの間に自分が隠れている状態が作れる場所・・・。アラベラが以前廃業したショッピングモールでのお化け屋敷企画に誘ってくれ、二人で沢山遊んだことを思い出しました。あそこなら他人を巻き込む可能性が低く、広いスペースと隠れる場所が沢山ある。

カタリーナは決断すると、のろのろ運転で高速出口の看板を通り過ぎるとみせかけて急ハンドルを切り、路肩に乗り上げながら強引に出口へと出ていき、ハイスピードで飛ばしモールに向かいます。少し時間を稼ぎ、モールの駐車場に車をおくと、トランクにおばあちゃんがガッチリと取り付けてくれた武器箱をパスワードで開け、銃と大型ナイフ、催涙ガスを取り出して素早く身に着け、モールに駆け込みます。

モールは2階建てで、左右に大型店舗があり、通路わきに店舗が並んでいます。隠れる場所を確保するために、大型店舗のほう、特に化粧売り場のあるJCペニーへ向かいました。足元には誰かがショーケースを壊したのか、ガラスの破片が散らばっていて、踏むと音がします。

人影が見えました。撃てば自分がここだと敵に知らせてしまうことになります。ナイフを使うことに決めて、様子を伺いますが、その時毛皮が身体に触れてくるのを感じました。ネズミ? それとも? 身動きできません。正体は野良犬で人懐こくカタリーナにまとわりつきます。人影はマネキンでした。追っ手の気配がしてきました。犬は閉じ込め、靴を脱ぎ、マネキンに彼女のコートを着せて、身を低くして待ち伏せします。1人、2人、3人と大型ナイフで仕留めました。

携帯の呼び出し音をおとりにして他の狩人たちを呼び寄せ、カタリーナは身を隠しながら歌い始めると、銃撃音がやみました。すっかりフレンドリーになった顔に傷のあるリーダーに、上の階にいる人たちに仕事が終わったと伝えて。誰があなたたちを送り込んだの? とカタリーナは話しかけます。「デ・レーシさんです。あなたを誘拐するか、難しい場合は始末するようにという指示でした。」上の階にいる人たちは、私がいい人だって知らないから、殺そうとすると思う。守ってくれるわよね? とカタリーナが頼むと、もちろんです、といってリーダーは上の階のメンバーをエレベーターから降りるようにと指示して、射殺しました。残りのメンバーも始末したほうが安全でしょう、とリーダーがカタリーナに提言して始末してくれます。シガニー・エッターソンはあなたの仕事だったのかしら?と聞くと自分は日曜日にキラーフィッシングを楽しんでいたので、と言っていたので彼は犯人ではないようです。デ・レーシさんは具体的にはどんな仕事をしているのかしら? とカタリーナが探りをいれると、正確にはダイアテーク社のために働いていることになっています。指示を受けて、こなして、報酬をもらってます。

彼らに守られながら出口までくると、突然アレッサンドロが現れボディガードたちが次々に殺されて行きます。カタリーナはぞっとっしながら、情報源を彼にまた殺されたと思います。彼についうっとりしてしまいそうになりますが、行かなくては!とアレッサンドロに腕を掴まれるとあなたとはどこにもいかない、と言い返します。デキャンタを壊すだけでは君を連れていくことをできないのか、と言われてアレッサンドロが助けてくれたことに気が付き、車へ走り出します。

のら犬を膝に乗せた車の中でも、アレッサンドロにこの件に関わるなと言われますが、17歳の女の子が行方不明になっていて、放っておけない、あなたはこの件にどういう関りがあるわけ、と返すと二度と聞くなと言われます。車を走らせていると、デルーシ社で最初に対応してくれたセリアという女性が車で追いかけてきて、猫と猿の中間のような獣に変身して攻撃してきます。アレッサンドロとカタリーナは反撃し、セリアの頭をカタリーナは切り落としてました。アレッサンドロの車はボロボロですが、動いたので再び乗って家の警備門の前で降ろしてもらいます。脳みそがこびりついた髪の毛、心臓部分に穴の開いたコートを何とかしないと家族に心配させてしまうと、車置き場で身だしなみを整えようと思いますが、そこにはおばあちゃんがいて、ペネロペ大変だよ!私たちのベイビーが怪我をして帰ってきたよ、それもコートは心臓部分に穴があいてる!とインターホンで知らせてしまいます。

それまでの経緯を家族に説明してアレッサンドロはローガンと同じくらい危険よ、というとレオンは鼻で笑いますが、もしレオンが向かって行ったら殺されると考えて、絶対に一人のときにアレッサンドロと戦おうとしないで、命令よときつくいいますが、レオンはわかったよと軽く返していました。セリアの件は録画があったので、それをみんなには見てもらって自分と犬を綺麗にすることにして、その後部屋にいたカタリーナのところにペネロペがやってきます。もしうちの警備がローガンの手の者だったらあなたは家に戻ってきた? と聞かれ、そうしたと思うと答えます。この件は私が何とかします、とペネロペは言って部屋を出ていきました。カタリーナが部屋の前を通りかかるとペネロペはローガンの部下のハート軍曹に電話していて、期間はいつまでかわからないんだけれど、カタリーナが襲われたの。必ずお支払いするから助けてほしい、と仕事の依頼をしています。ペネロペ、頼むと言ってくれたら引き受ける、とハートは言ってくれました。その場をそっと離れて彼らがファーストネームで呼び合う仲なのを知って複雑な気持ちになるカタリーナ。

犬は綺麗にしてみると、ダックスフントとテリアかなにかの雑種のようで、メスでした。カタリーナはどこにでもついてくる彼女にシャドウという名前を付けました。

オフィス部屋に戻り、もう一度事件のことを見直してみます。今日のセリアの襲撃を考えても、変身後に理性を保つのが難しい魔法の持ち主を雇っていて攻撃に利用してきたこと、セリア自身が多額の現金をシガニーに会社から支払ってもらったことに驚いていなかったこと、父親が家のお金を持ち逃げして3人の子供を抱えて極貧だったのに12年後には裕福になっていたことを考えると、シガニーはダイアテーク社お抱えの暗殺者だった可能性が濃厚だとカタリーナは考えています。

デ・レーシの情報を集めようとしますが、手掛かりがありません。オフィスの超高級なアンティーク家具などから教養が感じられ、おそらく良い大学を卒業していると思われますが、卒業証書などは飾られていません。一族の名前などにも該当者がいませんが、もし超一流の庶子などであれば、名前からたどりつくのは至難の業です。ただし血がつながっているなら、顔立ちなどから類推できるかも。いまも父親が生きていると仮定して、60歳から80歳までのベネディクト・デ・レーシと共通の特徴的な能力の超一流の白人の男性の顔写真のリストを検索すると7000人ほどがヒットしました。一枚ずつクリックしていると、3人殺すのに使ったグラディウスの刃が光を反射して、あたりが血まみれになっているような気がしてきました。涙と嗚咽が止まらなくなっていると、バグが電話してきました。ショッピングモールの始末におばあちゃんとアラベラが行ってくれて、いま寄り道をして戻ってくるところだけれど、驚くといけないと思って連絡してきたようです。カタリーナが今日3人殺して、人を操って殺した分を含めると10人殺したわと言うと、君は正しいことをした、彼らは自分の意志で君を追いかけてきて、殺すつもりだったんだと慰めてくれます。このことは内緒にしてねとバグに言うとわかったと言ってくれます。

帰宅したアラベラは大荷物を抱えていましたが、マチルダに聞いて新しい犬に必要なドックードや餌皿、シャンプー、トイなどを買ってきてくれたようです。私は妹を、家族を愛してる。彼らに息をしていてもらうために必要なことは何でもするわ。

超一流たちの顔写真をすべてチェックしてもデ・レーシの血縁らしき該当者はみつからず、もう少し情報をもとめてカタリーナはバグに電話します。直接会って相談したいんだけど、いつならいいかしらと聞くと生返事です。おかしいと思い問い詰めると、バグは以前にローガンがネバダたちを守るために自宅の倉庫と1本道を挟んだ向かい側に設置した指令本部にいるようです。彼のところに飛んでいくと、台所にはピザや飲み物が山積み。ローガンとネバダがスペインに行ってしまったので、あちらの指令本部の大方のメンバーは休暇を取ってしまって静かすぎるし、カタリーナたちの家の警備はなっていないから、4日前からここの指令本部で監視していたというのです。シガニーの当日の足取りを調べてくれ、彼女がダイアテーク社から引き出したお金をトランクに積んで、レンタル倉庫に預けにいくところ、そして彼女が亡くなった翌日の朝にアレッサンドロがその倉庫に出入りしていたことがわかります。そして自分がピザをとっていても見逃している警備はザルだし、セーフティリストに載っているからと判断して、アレッサンドロの車が月曜日から毎日敷地内に駐車されていることも見逃し、アレッサンドロからコーヒーの差し入れまで受け取っていたことまで披露してくれます。

激怒したカタリーナは、アレッサンドロの車の補強された窓を刀の柄で何度も叩いて破り、車の中やトランクをくまなく検査しますが、偽造身分証など怪しいものは何も見つかりません。部屋に戻ると、アレッサンドロが彼女のベッドでくつろいでいました。彼女が車を壊している間、彼は部屋を調べていたようです。

君のことは、おとなしくて内気で、突然ランクが上がって困惑している子だと思っていたけど、違うんだな。そんな君のほうが、いいね。彼女のことを同等だとみなさなければ彼は情報を渡してくれないだろうと思い、シガニーがダイアテーク社から引き出したお金であなたを雇ったんでしょう、というと驚いたようです。シガニーはダイアテーク社から狙われることは予想していて、犯人を殺してほしいという依頼をしたそうです。アレッサンドロがプロの暗殺者と知りショックをうけるカタリーナ。

この件から手をひけ、といっても、命の危険にさらされながらショッピングモールでみすぼらしい野良犬を救い出してくるくらいだから17歳の子は見捨てられないだろうな。君を見捨てて殺されるのをみすごすか、君と一緒に事件を追いかけるかしかない。俺と一緒にやるか、やらないか、この選択は一度しか聞かないから、決断しろ。カタリーナは彼と一緒にいる危険を考えると一緒にいたくなかったものの、カタリーナが気が付かないうちにルナがその場に来ていて、あなたに協力してほしい、と言ったので、依頼人の意志に逆らえません。アレッサンドロに、私の家族に手出しをしないこと、知りえた情報はすぐに伝えること、私の了解なしにシャドウにおやつをあげないで。この3点を約束させると、ウィンクで返されました。

アレッサンドロに自宅の警備をバカにされたので、ダイアテーク社の暗殺者をどのくらい知ってる? シガニーの暗殺の記録があるけどと言うと、色めき立って観たいと反応します。すぐに持っていくから、と伝えるとアレッサンドロはいなくなります。

家族会議を開いてアレッサンドロと手を結んで事件を調査することを伝えます。どうにかダイアテーク社との取引材料を作って、ハレーを取り返したいという方針ですが、解散後にカタリーナがペネロペと二人きりになるとハレーは事件の証人でもあるし、人質としても価値があるから実際には簡単なことではないだろうと話します。ペネロペは静かでこじんまりした保険金の裏付け調査や浮気調査が懐かしいとぼやいています。

アレッサンドロは倉庫のそばの元消防署の建物を根城にしているようです。バーンとレオンが気に入って住みたいと思ったようですが、改装費が莫大になることがわかってやめたようです。カタリーナが知る限りでは手付かずの筈でしたが、データを持って乗り込んでみると、もともと署員のレクリエーションルームや宿泊部屋だった階にはフローリングがしかれ、改装されて、アレッサンドロの武器がたくさん広げられていました。

ベネディクト・デ・レーシについて聞いてみると、かれはコードネーム”くさり蛇”として知られていて、ダイアテーク社は暗殺者集団だと教えてくれます。おそらくシガニーを暗殺したのはベネディクト本人か彼に指示された者だろう。暗殺者たちは評判がすべてだ。君にコケにされたと思って、復讐のために君も君の家族も関係者も全員殺そうと狙ってくるだろう。ベネディクトの近親者でいうと、母親は恐怖心を利用するタイプ、父親は精神を切り裂くタイプのどちらも精神を攻撃する魔法の専門家だそうです。それだけでは致命的とは言えませんが、標的を足止めするには最適の魔法です。その二人から生まれたベネディクトは心を切り裂くことができるだけでなく、ひっかきまわし、パニックを起こすこともできる。彼は偶然生まれたんではなく、精神攻撃の専門の家のダークホースとして汚い仕事を引き受けさせるために計算されて生み出されたんだ。そして意見の対立があり、いまウェーバー家はもうない。

アレッサンドロが私にキスしようとしたら、私は彼を止めたいとは思わないだろう。試技のあとで彼がドライブに誘いに来てくれたとき、私は彼に向かって自分の魔力の翼を羽ばたかせて私を愛する魔法をかけたくてたまらなかった。でも自分が抑えられなくなるのが怖くて、警察を呼んで追い払ってもらった。彼には彼の選んだ女性と、長くて幸せな人生を送って欲しかったから、行かせなくてはならなかった。インスタを通して知る彼はこの数年でどんどん幸せそうでなくなっていったけど、あれは嘘。いま殺害動画をみている捕食者のような彼が本当の彼で、彼のことがもっと欲しくなってしまった。でも彼が私と恋に落ちて、暗殺者をやめて、ずっと幸せに暮らしましたというのはあり得ない。カタリーナの目の中に揺れ動く気持ちを読み取って、アレッサンドロの瞳がきらめきますが、君のことはからかったり、誘ったりするかもしれないけど、好きなふりをすることはないと言います。

シガニーの殺害動画で、一瞬暗殺者の手がゆがんだようにみえた瞬間がありましたが、アレッサンドロもそれを指摘します。指にかぎ爪があって、手も普通じゃない大きさと形だった気がする。頭でなく心臓を狙ったのは、煙を吸い込んだことで窒息死を装うためだと思うとカタリーナが指摘します。

アレッサンドロはパソコンを操作して、ベネディクトの顔写真が表示されます。そこにはカート・ウェーバー、超一流。とありました。次の画面に行くと、彼を50台くらいにしたヒスパニック系の女性がうつりました。アルバ・ゴンザレス、超一流。次は黒人の20代半ばくらいの男性でケンドゥレル・クーパー、超一流。ダイアテーク社はいったい何人の暗殺者を抱えているんだろう。もし彼らが一族を形成していたとしたら誰も止められない。18人分がすむと、最後は標準でした。ここには犯人はいない。エッターソンは熟練した暗殺者だったから力任せなタイプは送り込まないだろうとアレッサンドロが推測します。それにしてもアレッサンドロはどうやってここまでの情報を得たのか、場合によっては何年もかけたもののはず。アレッサンドロはダイアテーク社を標的にしているんだとカタリーナは気づきます。

僕は別件でベネディクトにいくつか質問したいことがある。それはエッターソン家とは関係ない。シガニーが依頼の電話で言ったのは、ダイアテーク社が一度断った仕事に再度引き受けて欲しいと圧力をかけてきて断ったから、追われることになるかもしれないということだった。標的の名前は会って話すということだったが彼女の予想以上に会社の対応が早かった。動画は見せたから帰るというカタリーナをアレッサンドロは引き止めようとしますが、誘惑を振り切ります。

帰宅したカタリーナはルナにいままであった出来事を報告し、ハリーは殺されたというよりは誘拐されたのだろうという予想を伝えます。ルナは母親がお金がなく、家も無くそうとして、子供も食べさせなければならないなか、知っていることは毒しかなく、行動したことを責めることはできないけれど、ラグナールには母親が暗殺者だったことは秘密にしておいてと頼み、カタリーナは約束します。

カタリーナはストレスが高まると料理で解消するタイプで、夕食にはレモン味のローストチキンに付け合わせのポテト、新鮮野菜のサラダ、そして特製のアップルパイを準備しました。家族がめいめい集まり準備も手伝ってくれ、身なりも整えたバグも現れ、10人のセッティングが揃いましたが、一人足りません。あと誰が来るのと言われたところでアレッサンドロがインスタグラムのイメージそのままの輝かしいスタイルでワインを手に玄関に現れました。

ぎこちない雰囲気のなか夕食が始まりますが、アレッサンドロが死ぬまで毎日食べても飽きない味だと絶賛したお料理をペネロペでなくカタリーナが作ったと知った瞬間「結婚してくれ」と口にします。バーンが、もし彼女がイエスと言ったら、あいつを撃て、あとで感謝されるからとレオンに言います。

そこにルナの携帯電話にシガニーの財務担当者から電話がきて、至急一人で自分の事務所に来てほしい、明日じゃだめなんだと言われます。明らかな罠ですが、誰が彼にそういわせているのか知る必要があるので、カタリーナはルナを彼らの意図とは逆の行動をとることが大切だと言い聞かせ、家族と共に砦を守って欲しいと頼みます。不安を抱えながらオフィスで武器などを手際よく身につけていくカタリーナをみて、これが本当の君なんだな、とアレッサンドロが言います。アレッサンドロをバックアップに罠に飛び込むためルナのレンタカーの鍵をかりて、現地に向かいます。

階段をあがってオフィスに入るとスタッフがいて、モービーさんは右手のオフィスにいますと言われます。君はルナじゃないじゃないか、と言われるとカタリーナは彼に魔法の触手を伸ばし、ダイアテーク社から捏造した書類を理由にルナを呼び出すように指示されたこと、4年前にシガニーに雇われた直後にダイアテーク社から連絡があり、ちょっとした情報を伝えることで報酬を得ていたことをペラペラ話してくれます。アレッサンドロは殺したい様子を見せていましたが、カタリーナは誰か大切な人を亡くした気持ちを彼に味合わせることで罰を与えることにしてその場を去ります。

ビルの出口では敵が立ちふさがっていました。虫使いの男とダイアテーク社の受付嬢、そしてモービーを通してルナをここへおびき寄せようとしたジョスリンという女です。二人はどんどん異界から召喚されてくる召喚獣と戦いながら、虫を撃ち、刀で薙ぎ払いながら、カタリーナは精神的な決闘を行い、エレベーターにからくも逃げ込みますが、ライトが点灯している階に止まらずに屋上まで上がってしまいます。逃げ場がない状態で傷だらけになりながら、なんとか敵を始末していきます。精神攻撃をしかけてくる女にはカタリーナが最後の魔力を振り絞り魅了の魔法をかけることに成功します。ハレーはマグダレーナが管理していて、シガニーは一度引き受けたはずの仕事を心変わりしたため始末されたそうです。その標的はライナス・ダンカン。マグダレーナの情報をもっと聞き出そうとしますが、おそらく超一流によって話せないように魔法がかけられているようです。カタリーナのなかには魔法がもう残っていないなかで敵の最後の精神攻撃をうけ、即座にアレッサンドロが彼女の首を切り落としますが、カタリーナはパニックにおそわれます。アレッサンドロに手を差し伸べられ、ゆっくりとパニックが収まってくると屋上のヘリにつま先で立っている状態でした。震えがとまらず、アレッサンドロに抱きしめられると、抱きしめ返し、どこにも行きたくないとかんじますが、殺し屋の彼との未来はないのです。もう大丈夫だから、と言って彼から離れるのはカタリーナにとって本当に辛いことでした。

虫使いの遺体の残骸を車に乗せ、アレッサンドロが運転して帰路につきます。君は党首でいることが嫌でたまらないのになんで党首になったんだ?と聞かれます。新興の一族への優遇措置の3年間はネバダにとって厳しいものだったの。優遇措置のないローガンへは遠慮ないさまざまな攻撃が加えられていたし、うちには依頼がなくなった。食べいくのに必死というくらい借金漬けの日々だったから、ネバダはしゃかりきになって働いていた。体重がずいぶん落ちて、家族は心配して仕事のペースを落とすように話したんだけれど、そうすると約束しても、頑張ってしまう。ある時私が帰宅したらネバダが倒れていてショックだった。癌で亡くなったお父さんもオフィスで倒れていたの。すぐに救急車で運んでもらったけど、アラベラも、レオンもお母さんもバーンも待合室でみんなショックをうけていたけど、ものすごい勢いで駆け込んできたローガンの表情は忘れられない。結局インフルエンザで高熱なのを押して調査に出掛けて雨に一日打たれていたみたい。退院許可がでたとたん、ローガンはネバダを14時間くらい攫っていったけど、見ていてとてもロマンチックだった。翌朝すぐにオフィスの仕事を確認して、ネバダから株は取り上げないけれど、彼女が仕事をしても売り上げはあがらない仕組みを作ったの。彼女は怒って3週間口をきいてくれなかった。私に最初の仕事を教えてくれたのも、何かあった時に慰めてくれたのもネバダだったのに。そして信用してもらえないなら党首ではいられない、と言い出した。一番年長の超一流だから、私がなったのよ。アレッサンドロは結婚したなら、配偶者と実家の一族と同時に両方の一族でいられない。遅かれ早かれ、この問題は起こっただろうと言っていました。

家に帰ると、焼け落ちたガーディアン社のワゴン車の残がいがあり、入口からバリケードが動かされると、そこからテディ軍曹が出てきて、カタリーナと挨拶をしました。額をを撃ち抜かれた死体が数体、またハート軍曹たちローガンの私兵たちがガスマスクや防御服をつけて、苦悶の表情をうかべた一連の死体を片付けていて、そこにはルナがいました。その奥には月を見上げるラグナールもいます。

カタリーナたちが出かけてからアマルーダがペネロペに直接他に雇いたい人間がいると言ってきましたが、ペネロペは拒絶したため、引き継ぎもまたず彼と彼の部下は姿を消したそうです。カテリーナは子供のいる家に危険が迫っているのがわかっているのに無防備な状態にしたとはと内心激怒します。バグによって敵がワゴン車に乗って接近してくることはわかったので、レオンとペネロペは配置について、おばあちゃんはワゴン車を全部手に入れたがったけどペネロペが説得して、ワゴン車を炎上させた。2時間の間にいろいろなことがあったようです。ラグナールは初めて人を殺しショックを受けているようで、自分が自殺しようとしなければこんなことにはならなかったと言っているので、アレッサンドロがそれは違う。君は殺しをためらっただろう、それが君と冷酷な殺人者を分けるところでもあるが、君の敵に勝つためには生き抜くことだ。ためらったら、君は死ぬ。今回の教訓を忘れずに、生き抜いて、お姉さんの助けになって勝つんだ。と伝えると立ち直って家の中へ入っていきました。

カタリーナが誰にも気づかれないといいと思って家に入ると、おばあちゃんにみつかってしまい、傷を消毒して、手当してくれます。その後部屋でシャワーをあびてタオルを巻いて出てくると、アレッサンドロがシャドウと一緒にベッドでくつろいでいました。彼にいてもらいたいと思いつつ、出て行って!というカタリーナ。悲鳴をあげたらすぐに飛んでくるから、と言い置いて窓から出ていきますが、下からレオンが騒ぐ声が聞こえてきてあわててカタリーナが駆けつけると、アレッサンドロが自分はボディガードとして12分の仕事をしたから、といってレオンの分のアップルパイまで食べてしまったようでイタリアのキザ男に取られたと怒っていました。

翌朝、元警備隊長のアルパーカが吊るされて発見されたとハート軍曹から連絡がありました。ダイアテーク社からの、辞めたものであっても、一家に一度でもかかわりがあったものは人間であっても容赦しないというメッセージでした。カタリーナが自分を責めると、ハート軍曹は彼がどう行動するかは彼自身の決断だし、もともと彼はローガンに心酔していて、軍にいたときもローガンの警備の仕事のポストが空いた時に申し出たらしいのですが却下されて、すぐに退役したのです。ひょっとすると、ローガンとの仕事の足掛かりとして血縁の一族であるこちらに就職したのに思惑が外れて、カタリーナたちはローガン達とは別の暮らしだったため、仕事にきちんと取り組まなかったかも。ご紹介できるよいリーダーがいるのですが、面談されますか?と提案してくれ、カタリーナは面談の設定を頼みます。

翌朝、カタリーナはライナス・ダンカンにアポイントをとるために電話しないといけない緊張感からキッチンでいとこたちの食べる料理用の香辛料を刻んでいます。そこにアレッサンドロが現れ、香辛料をつまんだので、内心を隠しながら「それに触らないで、本気で言っているのよ」と警告しますが、アレッサンドロがわざと摘まみ上げて口に入れて噛んだとたん、顔を真っ赤にして苦しそうにします。トイレはあちらにあるから使って、というと彼が急いで向かいますが、ドアが閉まったとたん、カタリーナやルナ、アラベラたちは大笑いでした。

アレッサンドロとカタリーナはダンカンの大邸宅に招かれます。短いエプロンを付けたダンカンは、カタリーナに君に教えてもらったレシピで作ってみたよ、朝食を食べていかないかと気さくにカタリーナを招き入れます。

アレッサンドロとライナスは一触即発の雰囲気で、アレッサンドロは喧嘩腰で、ライナスもカタリーナはお客さんだけれど、アレッサンドロは付属品という扱いで、家の中では武器が彼に狙いをつけてポインターの赤い色が身体に当たっているのがわかります。

カタリーナが彼の暗殺の試みの話をすると、ライナスはシガニーを個人的に議会のスタッフとして委任していたため、彼女を惜しんでいますが、ダイアテーク社の暗殺者のなかに転送能力のある魔法を持つものがいたと聞いて、表情が一変します。相手を殺したのか、と聞かれ、カタリーナがはいと答えると、写真を撮ったかと聞かれます。撮らなかったというと、君たちの世代の子はなんでも写真にとりまくるんじゃなかったのかと、呆れた視線を向けてきたので、燃えた遺体の残留物を瓶にいれて保管してあります、というと即座にフラートンに連絡を取り、残留物を回収するように携帯で指示します。カタリーナもアラベラにフラートンが取りに来るから、彼らが調査の内容を隠されたカメラで隠し撮りできる部屋で作業させるようにと指示します。

カタリーナがあまりにも秘密を知り過ぎてしまったため、彼女の命を守るには評議会のエージェントとして契約しなければならないとライナスが言います。この申し出は一度ローガンになされたようですが、彼は断ったそうです。彼女の権限を越えるのはライナスだけ、政府のすべての情報にも無制限でアクセスできますが、その記録はライナスがチェックするため乱用してはらならない。もしこの契約を他にもらせば相手の命はないと言われます。カタリーナはこんな重要な契約は誰かに相談したいと思いますが、できません。また契約しなければ死ぬしかないということで、選択の余地がなく、契約します。アレッサンドロはこの事態が収まるまでは彼女のボディガードという立場になることになりました。家族は黙っていても、ライナスに会いに来たことは知っているし、情報の足し算をして事態を理解するだろうとカタリーナが言うと、ライナスはベイラー家は今後評議会と専属の調査業務を負うという契約書をライナスが取り出します。またパターソン家については被害者として巻き込まれているとカタリーナが指摘すると、ルナは党首としてこの場から逃げ出すか、踏みとどまるなら行動の責任は自分でとらないとならないとライナスはいいます。

カタリーナは帰宅するとすぐに家族を招集しました、ライナスとある合意に達して、評議会から一家は契約を請け負ったけれど、詳細は一切明かせないと話します。みんなは青ざめます。ルナはカタリーナから判断を聞かれると、もしこれを乗り切れば上の方の人にも私の協力を理解してもらえるよね?と言って協力すると言います。

すぐにハレーを捕まえていると思われるマグダレーナという人物の調査にかかります。本名で超一流の名簿の検索をかけてもひっかからず、暗殺者としてのコードネームではないかということで、今度はSNSで数年前に上げられた1枚の写真をアラベラが見つけます。そこにタグをつけられていた4人の女性の履歴を洗っていくと、マグダレーナではないかと思われる女性がヒットしました。控えめな印象の女性ですが、15歳で大学を卒業し、昆虫学で学位を取得し、生物の進化についての専門家でバーンのような分析が得意な超一流のようです。

ライナスにすぐ報告すると、わかった。彼女を呼び出して審問するとなると証拠が必要だ。彼女は今日19時にオペラガラに出席予定だから、そこに3人で出席する、といって電話を切られます。カタリーナはアレッサンドロに19時にオペラに行くから、と連絡すると、アラベラに手伝ってもらって1時間半で急いで支度を整えます。

たくさんのカメラのフラッシュを浴びながら会場に入ると、大きな丸テーブルがいくつか並べられていて、世界中で話題のサーカス団とオペラ歌手の競演というガラコンサートのようです。目的の研究者はダイアテーク社のベネディクト・デ・レーシやフランク・マデロなどと一緒のテーブルに座っています。ライナスとカタリーナとアレッサンドロは違うテーブルにつきます。

目的の女性をカタリーナが観察していると、2杯シャンペンを飲んだ後で水を頼んでいたので、たぶんこのあとお手洗いに立つだろうと予想したカテリーナは、先に行って待っていようと席を立ちます。アレッサンドロが追いかけてきます。

廊下でアレッサンドロに壁に追いつめられ、カタリーナもとうとう自分の気持ちに抗えなくなり、燃え上がる二人。そばの部屋にもつれ込みます。キスをしながらお互いに服をはぎ取り、相手にしがみつき、アレッサンドロの周りにはオレンジ色の魔力が燃え上がり、カタリーナの魔力の羽もはっきりと広がるのを感じました。そのとたん、カタリーナは没頭しているアレッサンドロをみて、ハッとして、あなたから自分の魔力を祓わなくてはと言い始めます。アレッサンドロは魔力は関係ない、自分の気持ちは本物だと言いますが、カタリーナは魔力がそういわせているのだと感じて絶望的な気持ちになります。冷静にならなくてはと思って、ここにいてといって部屋の化粧室に駆け込みますが、頭にきた様子のアレッサンドロはその場からいなくなってしまいます。

身だしなみを整えたカタリーナは、なかったことにしましょう、と言いますが、アレッサンドロはすぐに二人きりでプライバシーの守れる場所についたら、このことについて話し合おう、なかったことなんかにできないと言います。結局、ターゲットがトイレに現れず、会場のテーブルに戻ります。

素晴らしいコンサートが終わり、会場でダンスが始まり、カタリーナもアレッサンドロに誘われて彼の腕の中で踊ります。段々とターゲットに近づいていくアレッサンドロでしたが、その彼に近づいてくる女性がいました。元フィアンセだったようで、彼に「よくも私の前に現れたわね、嘘つき!」と罵倒しますが、アレッサンドロにやんわりと脅されて引き下がります。ただその騒ぎでアレッサンドロと一緒にいるのがベイラー家のメンバーだということがフランク・マデロに気付かれてしまいました。ネバダに病院贈りにされたことを逆恨みしているようで、他の一族に止めておけといなされても、再戦だ!といきりたち、変身してしまい、仲裁してくれた一族ともやりあい、その場が大騒ぎになってしまいました。

その場を抜け出したターゲットを追いかけるカタリーナ。彼女に魔法をかけて、オシリス製剤を利用して新しいテレポートの魔力を持った人間を生み出す研究をしていることと、暗殺を生業にしているダイアテーク社のサポートをうけて研究をしているということ、ハレーを彼女自身の個人的な研究書に監禁していることを告白させ、録画することに成功します。その研究所がどこにあるのかと聞いているところで、イージスを伴ったベネディクト・デ・レーシが現れ、ターゲットが逃げてしまいます。カタリーナに殺されたくなかったらついてくるんだとベネディクトが脅します。カタリーナはこの時ほどアラベラのような攻撃力のある能力を持って生まれてこなかったことを残念に思ったことはありませんでした。守ってくれるはずのアレッサンドロやライナスのいる会場は彼の奥にあって、逃げ出すことができません。カタリーナはベネディクトのイージスに魔力をかけ、彼を攻撃してと命令すると、イージスは捨て身でベネディクトを攻撃し、その隙にカタリーナがその場を離れると、こちらに助けにきたアレッサンドロとぶつかりそうになります。

カタリーナ自身は攻撃的な魔法の持ち主ではありませんが、二人のプライムのほうが1人のプライムよりも強いので、再びベネディクトのところへ向かいます。イージスは恐怖にゆがんだ表情で死に絶えていました。アレッサンドロを攻撃しはじめるベネディクト。カタリーナが助けようとするとライナスがやってきて、この場は彼に任せておくんだ、来なさいといって、その場から連れ出されます。

ライナスが録音について報告を受けた後、君のことは一族の認定の際の後見人として選ばれた時から観察してきたが君の能力の特性を気が付いているか? と聞かれます。攻撃のための魔法ではなく、誰かを守ろうとして発動する。家族は君のことを愛しているから、自己防衛機能が働かないので、君の魔法は通じない。君のことを愛する男には魔法は通じないだろうから、魔法がかからない相手は他にも表れるだろう。例えばこの前の夕食会で君の後ろを仔犬のようについてきている若者がいたようだが、アレッサンドロでないと駄目なのか。カタリーナは彼のことを愛しているんです、と初めて口に出して認めます。彼には頭にくることもあるけれど、もしも私が危険にさらされたら、彼は命を捨てても私を守ってくれると思うんです。

アレッサンドロを心配しながら帰宅したカタリーナは魔法陣の罠を仕掛け、夜になって襲ってきたダイアテーク社の暗殺者を魔法陣で捕まえると、魔力で締め上げ、尋問します。残念ながらハレーの監禁場所である研究所を彼は知りませんでしたが、こいつがルナの母を殺した実行犯だったことを告白したのでルナが毒で止めを刺します。この襲撃と魔法陣の魔力によって倉庫に多大な被害が出てしまい、カタリーナの部屋は天井がなくなり、床が抜け、家族で住めないくらいの損害が出てしまいました。自分を狙う暗殺者を捕らえることで、ハレーの居場所を特定できると思って張った罠でしたが、空振りに終わった上にこれから住む場所がなくなってしまって、途方にくれるカタリーナ。

そこにスペインにいるネバダから電話があり、「妊娠したわ!」という喜びの報告でした。家族が沸きます。何でみんな外にいるの? とネバダに聞かれますが、大丈夫だからまたねと電話を切ります。ルナに電話があって、パニックになっているようなので事情を聞くと、ラグナールが一人でダイアテーク社に殴り込みをかけてしまったようです。すぐに駆け付けるというルナに、一人では行かせられないと引き止めます。カタリーナは魔法陣と尋問で魔力が空っぽになってしまったため、アラベラとレオン、お母さんを戦力としてサポートにつけて行ってもらいます。そこにアレッサンドロから電話があり、彼の無事を一瞬喜ぶとラグナールが飛び出して行ってしまったことを伝えます。アレッサンドロは自分のほうがダイアテーク社に近いからすぐに向かうと言って電話を切ります。

カタリーナがハート軍曹と共にダイアテーク社に到着すると各階には血まみれの死体が多数ありましたが、そこには家族や仲間はおらず、ベネディクトのオフィスのある階にいくと呆然としたラグナールや家族たちがいました。ベネディクトをテレポートしようとした敵のテレポーターが、アレッサンドロも一緒にテレポートしてしまい、姿を消したというのです。おそらくハレーと一緒に敵の研究所にいるのでしょう。一刻も早く助けなくては。

ダイアテーク社をマークしているモンゴメリ家なら、すべてを調べつくしていて、おそらくアレッサンドロたちが監禁されている研究所の場所も知っているに違いない。でも彼女にはその情報を得るための材料がありません。悩んだカタリーナはアラベラを伴って祖母のヴィクトリア・トレメインに会いに行きます。

私たちの情報を得るためにオーガスティン・モンゴメリに面談を申し込みしたとき、あなたには欲しい情報と引き換えにしようと用意していた材料があったはず。それを教えてくださいと頼みます。アレッサンドロの家族のことは知っているけれど、古い一族で、彼と寝ることはできても、おそらくあなたは家族と会うこともなければ、イタリアに足を踏み入れることもない。伯爵夫人にしてもらえないでしょう。おそらく彼のことを一族が手放すとも思えない。ヴィクトリアの要求は必ず血をつなぐ子孫を作ること、子供の父親はプライムでなくてはならない。そして結婚しても相手の家族への忠誠を作るのではなく、ベイラー家の党首として生きていくこと、相手には家族と縁を切ってもらうこと。その約束と引き換えにベイラー一族の党首として生き抜く手段や情報を教えるが、慎重に考えて答えなさいと言われます。

カタリーナの夢は、自分の魔力を縮こまらせず、のびのびと相手を愛し、愛される相手と子供を作って暮らしたいというものでした。でもアレッサンドロと結婚できないのならば、自分が幸せになれる他の相手はいないし、彼が生きていないなら、私は幸せになれない。自分にとって幸せは遠いものになってしまい、遠い将来に子孫の男の子か女の子が今の自分が祖母を見るような目で見られるのかと思いますが、カタリーナは決断し、祖母は秘密を教えてくれます。

オーガスティンの父親と妹が数年前に暗殺され、その犯人を彼は探しているけれど、名前をかえてしまって行方がわからない。その人物の新しい名前と居場所をヴィクトリアは教えてくれました。そして絶対に先に知りたい情報をオーガスティンに教えてもらって自分の立場を印象付けるようにとアドバイスします。

オーガスティンの事務所に行って取引を申し出ると、彼は研究所の場所を教えてくれ、引き換えに彼に情報を渡します。

すぐに家族と共に準備を整え、研究所へ向かいます。カタリーナは魔法陣で魔力の補充をする余裕がないため、身体に直接魔法陣を書き、一時的に魔力を呼び出しているようですが、ある一定時間が過ぎるとスイッチが切れてしまう乱暴な手段のようです。

建物の前に着いたところでライナスに連絡すると、待てと言ったのにと言われますが、ライナスがバトルスーツに身を包み、攻撃に参加してくれることになります。変身したアラベラと彼が先に攻撃に向かい、注意を惹きつけたところで、ルナとカタリーナがハレーとアレッサンドロの救出に向かうという段取りです。カタリーナが研究所の中にいた一人を魔力で誘惑すると、ハレーの場所がわかりました。ルナはハレーを見つけた後でみんなで一緒にアレッサンドロも探しましょうと言いますが、カタリーナは依頼人が優先、ハレーの救出が最優先だから、あなたはレオンと一緒にハレーを救出して、と言います。重要な取引材料にもなるアレッサンドロからベネディクトは目を離さないに違いないと考えて、ベネディクトの場所を聞くと、研究所の一番上のフロアにいると聞き、エレベーターに乗ります。

エレベーターから降りると、そこにはベネディクトと裸のアレッサンドロが魔法陣のなかでにらみ合っていました。この魔法陣は、ベネディクトが目をつけた獲物の女性を彼のこの場所に送り込み、彼がなぶり殺していた場所だと思われますが、魔法陣のなかで二人は数時間にわたって戦っていたようです。アレッサンドロはカタリーナに逃げろ! と言いますが、傲慢なベネディクトが自分をなめてかかることを利用してアレッサンドロを助けようとカタリーナは考えます。カタリーナは彼女を攻撃させて受け身になることで、ベネディクトに支配下に置いたと思わせることに成功します。彼の魔法陣を無防備にしたとたん、アレッサンドロの魔法が有効になり、彼が銃を取り出しベネディクトを射殺しました。まったく君は・・・裸のアレッサンドロに抱きしめられていると、天井がなくなり、アラベラが二人をみつけてゲラゲラ笑っていました。

事件から2日は寝込んでいたカタリーナが起きられるようになったので、アレッサンドロに会いに行くと、彼は荷造りをしています。カタリーナはこれからについていろいろと話し合いたいと思っていたのに、私の気持ちは一方通行だったのかと内心猛烈に恥ずかしくなってしまいます。また戻ってくる?と聞きますが、嘘をつきたくないからと言われます。

壊れた料理器具を直して料理を作っているカタリーナを屋根の上から窓越しに見つめるアレッサンドロ。身の回りのものや人を大切にする彼女らしいと感じています。妹から電話があって、これからどこに行くのと聞かれています。アレッサンドロはダイアテーク社で得た情報をもとにモントリオールに行くようです。あなたが彼女と一緒にいたいならそうしたらいいじゃない、たった一人残された兄だもの、死んでほしくないと言っていますが、それはできないとアレッサンドロは返事をして、電話を切ると、その場を去っていきました(終)


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